スタッフおがわ新築の記録3/5

スタッフおがわ新築の記録3/5

  1. 構想

    着工
  2. 基礎

    建前
  3. 断熱

    換気
  4. 仕上げ
  5. 感想

夏を旨とすべし

とにかく断熱は徹底的にやった。
まずは屋根断熱。天井断熱では気密性がとりにくく、2階の夏の暑さは天井断熱に比べ断然屋根断熱のほうが有利だからだ。また厚さも標準の倍の160㎜を施した。
壁は柱間をびっしり(100㎜程度)充填し、足元は気密性と後に記述する床下暖房の兼ね合いから床断熱ではなく基礎断熱とした。
採用したのは、現場吹き付けの硬質ウレタンフォーム。特徴としては発泡性の素材なので細かい部分まで密に充填が出来、断熱不良が起こりにくい。またこの素材自体の表面が気密層として機能するので断熱工事には非常に重要な気密工事が不要になる。短所としては、なにぶん屋根壁にぎっしりと充填される為雨漏りが発生したときに原因を突き止めにくいというのはある。

  • 屋根・壁断熱

  • 基礎断熱

そしてこの建物のポイントともいえるのが床下暖房。そもそも床暖房を採用する予算がなく、それでも冬場は快適に過ごしたいため床下にエアコンを設置した。床置き式エアコンを床から半埋め状態でべた基礎面に設置し床下空間を丸ごと暖める方式で、これで床面は冬場でも不快に感じないと言われている21度程度に保つことができ、基礎断熱にした目的はここにもある。
大阪と言う比較的温暖な地域もあって冬場大抵の日は、リビングに置いたこの床下エアコン1台で1階と吹抜けを通じてつながる2階のホールの暖房はまかなえ、また特別寒い日でも補助的に各居室のエアコンを利用すれば十分間に合う。
徒然草でも日本の住宅は「夏を旨とすべし」と書かれている通り断熱・採風計画さえしっかりしていれば冬の暖房はこの程度で充分と感じている。

  • 床下エアコン

人と建物を健康に保つ換気性能

先の断熱と合わせて注力したのが換気計画。昨今の住宅は非常に気密性が高まっているので、必ず室内の汚れた空気を循環させる換気設備が必然的に重要になってくる。また建物にとっても室内の湿度の高い空気を貯め込み結露が起こりやすい状態にあると木部の腐れの原因にもなる。
今回は吸気も排気も機械で行う第一種換気の熱交換タイプを採用した。
この方法なら外気を吸気する際フィルターを通して空気が入ってくる為、花粉やPM2.5を気にする必要がない。また熱交換とすることにより外気温を伴った吸気側空気を排気側の空気で冷やすまたは温めてから室内に取り込む方式なので冷暖房効率もアップする。
因みにこの換気設備は24時間稼働させないと意味がないので、ランニングコストも比較的押さえられるパナソニック製のDCモーターが搭載されたモデルをチョイスした。
よく耳にする「冬場換気していると冷たい外気が入ってきて不快だから換気扇なんて回さない」というのは絶対に避けたかった。

  • 換気ダクト施工時

  • パナソニック製24時間換気

  1. 構想

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  2. 基礎

    建前
  3. 断熱

    換気
  4. 仕上げ
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