そんな土地に纏わるなんだかんだで予定より2カ月遅れでいよいよ工事がスタートした。
既存の納屋を取り壊し地鎮祭を終え、まず取り掛かったのは地盤改良。残念ながら我が家の下は決して強固な地盤とは言い難く、周りに田も多いため土は砂質で地下水位も高かった。
結果、5mほどの深さまでセメントの柱を埋め込む「柱状改良」を行った。
因みに地盤改良とは、経年による建物の不動沈下や地震での液状化による建物の傾きを防ぐために行う工事で基礎の下に建物を支持する構造物を構築する作業を言う。
そしてその後基礎工事へと進むのだが、この段階から慎重に家の寸法を押さえていくので、基礎が打ち終わると家の間取りも少し見て取れるようになる。
また、今回の基礎は後に出てくる基礎断熱・床下暖房を実現するためベタ基礎とした。
基礎工事も無事完了し、いよいよ家の骨組みを組み立てていく工程に入っていく。
昨今では、工場で構造材を加工して現場では組み立てるだけでよいプレカット方式が主流で、建前の日も一日現場を眺めていたが本当に棟が上るまでが早い。